日本で使える海外旅行保険・ノマド保険比較|医療費に備える
日本でデジタルノマド生活を始めるなら、
仕事道具や通信環境だけでなく、
「病気やケガをしたとき、どうするか?」
も考えておきたいところです。
日本には医療機関がたくさんあります。
でも、
「日本なら医療費は安いはず」
「クレジットカードの保険があるから大丈夫」と
、保険の内容を確認しないまま来日するのは少し危険です。
今回は、
初心者ノマド。
中級ノマド。
ベテランノマド。
3人のストーリーから、
日本で使える海外旅行保険・デジタルノマド保険を選ぶときのポイント
を紹介します。
初心者ノマド
「日本なら、病院も安心だよね?」
初めて日本に来たAlex。
東京を観光したあと、
北海道でキャンピングカーをレンタルする予定です。
日本旅行を楽しみにしていたAlexは、
保険については、
「クレジットカードに旅行保険が付いているから大丈夫」
と考えていました。
ところが北海道に到着して数日後。
突然、体調が悪くなってしまいます。
「病院に行ったほうがいいかな……」
スマートフォンで病院を探しながら、
ふと気づきました。
「自分の保険、本当に日本で使えるのかな?」
クレジットカードの旅行保険は確認が必要
クレジットカードに、
海外旅行保険が付いている場合があります。
でも、
「旅行保険付き」
というだけで安心してはいけません。
確認したいのは、
日本が補償対象か
旅行期間をカバーしているか
治療費はいくらまでか
入院や手術は対象か
救急搬送は対象か
自己負担額はいくらか
キャッシュレス診療が使えるか
保険を利用するための条件があるか
などです。
JNTOも、
クレジットカードに旅行保険が付いている場合は、
出発前に補償内容を確認するよう案内しています。
中級ノマド
「病気だけじゃなく、旅全体を考えよう」
次はMaria。
日本には何度か来たことがあります。
今回は、
北海道で1か月ほど
キャンピングカー生活をする予定です。
以前は、
「病院代が補償されればいい」
と考えていました。
でも今回は違います。
キャンピングカーで長距離を移動します。
ハイキングもします。
場合によっては、
アウトドアのアクティビティもする予定です。
そこで、
「もしケガをしたら?」
「救急搬送されたら?」
「旅行中に事故が起きたら?」
と考えるようになりました。
保険は「病院代だけ」を見るのではない
旅行保険を選ぶときは、
医療費だけではなく、
自分の旅行スタイルに合っているか
を見ることが大切です。
例えば、
病気やケガ
入院
救急搬送
医療搬送
第三者への損害
旅行中のトラブル
など、
保険によって補償内容が違います。
さらに、
スキー。
スノーボード。
ハイキング。
その他のアウトドア活動など、
予定しているアクティビティが
補償対象なのかも確認しましょう。
JNTOも、
旅行保険について、
補償される内容だけでなく、
対象外となる活動や、
第三者への損害に対する補償なども
確認するよう案内しています。
ベテランノマド
「保険料より、自分の滞在スタイルを見る」
ベテランノマドのDaniel。
保険を選ぶとき、
最初に料金を比較しません。
まず、
「自分はどこに、どのくらい滞在するのか?」
を考えます。
日本だけなのか。
日本のあとに別の国へ移動するのか。
1週間なのか。
1か月なのか。
数か月なのか。
そして、
「自分の滞在方法に合った保険なのか」
を確認します。
海外旅行保険とデジタルノマド保険は何が違う?
ここは少し分かりにくいところです。
海外旅行保険は、
一般的に、
「旅行中の病気やケガ、トラブルに備える保険」
として利用されます。
一方、デジタルノマド向けの保険には、
複数の国を移動しながら生活する人を
想定した商品があります。
ただし、
「ノマド保険なら、日本では必ず使える」
という意味ではありません。
商品によって、
補償対象となる国。
滞在期間。
居住国の扱い。
医療費の補償。
既往症の扱い。
などが違います。
そのため、
「デジタルノマド保険だから安心」
ではなく、
自分の条件に合っているか
確認することが大切です。
日本で使える保険を選ぶチェックポイント
① 日本が補償対象になっているか
まず確認したいのが、
Japan is covered?です。
海外旅行保険でも、
ノマド保険でも、
商品によって条件が異なります。
日本滞在が補償対象なのか、
契約前に確認しましょう。
② 滞在期間をカバーしているか
1週間の旅行と、
数か月のノマド生活では、
必要な保険期間が違います。
特に、
「最初は1か月の予定だったけど、もう少し日本にいたい」
というケースでは注意が必要です。
保険期間を延長できるのか、
延長の条件は何か、
あらかじめ確認しておくと安心です。
③ 医療費の補償額はいくらか
次に確認したいのが、
治療費の補償額です。
「病院に行ったら全部補償される」
とは限りません。
入院。
手術。
救急搬送。
医療搬送。
など、
どこまで補償されるのかを確認しましょう。
④ キャッシュレス診療が使えるか
これは海外から日本へ来る人には、
かなり重要です。
保険によっては、
病院で一度自分が支払い、
あとから保険会社へ請求する場合があります。
一方、
保険会社が医療機関へ直接支払う、
キャッシュレスサービス
が利用できる場合もあります。
JNTOも、
保険会社が医療費を直接支払うのか、
自分で立て替える必要があるのか、
確認するよう案内しています。
⑤ 持病や過去の病気は対象になるか
ここも見落としやすいポイントです。
「病気なら全部補償」
とは限りません。
持病や慢性的な病気について、
補償条件が設定されている保険があります。
JNTOも、
慢性的な病気がある場合は、
旅行保険の補償内容に影響する可能性があると案内しています。
⑥ アクティビティは補償されるか
北海道でノマド生活をするなら、
アウトドアを楽しみたい人もいるでしょう。
ハイキング。
スキー。
スノーボード。
サイクリング。
カヌーなど。
しかし、
保険によっては、
危険度の高いアクティビティが
対象外になる場合があります。
「自分がやる予定のこと」
が補償対象なのか確認しましょう。
⑦ 緊急時の連絡方法を確認する
保険に加入したら、
契約して終わりではありません。
スマートフォンに、
保険会社名
契約番号
緊急連絡先
保険証券
などを保存しておきましょう。
日本で急に体調が悪くなったとき、
「保険会社の電話番号が分からない」
となると困ります。
JNTOも、
旅行保険会社の緊急連絡先を
手元に置いておくよう案内しています。
日本で病院に行くことになったら?
突然の病気やケガ。
そんなとき、
「日本語が話せないから病院に行けない」
と心配する人もいるでしょう。
日本には、
外国人患者を受け入れている医療機関があります。
厚生労働省も、
外国人患者を受け入れる医療機関の情報を公開しています。
また、
医療機関によっては、
外国語対応や通訳サービスを利用できる場合があります。
緊急の場合は、
119
で救急車を呼ぶことができます。
「日本の病院だから安い」とは考えない
ここは海外から日本へ来る人に、
特に知っておいてほしいところです。
日本の公的医療保険に加入していない旅行者などは、
日本の健康保険を利用できないため、
医療費を全額自己負担するケースがあります。
また、
2026年4月から、
一定の条件を満たす社会医療法人等について、
訪日外国人患者の自由診療に関する診療価格の設定について、
上限の取り扱いが見直されています。
厚生労働省によると、
地域の標準的な料金など一定の条件を考慮したうえで、
1点30円を上限として設定できる仕組みがあります。
ただし、これは
「日本の病院は外国人なら一律1点30円になる」
という制度ではありません。
対象となる医療機関や、
料金設定には条件があります。
そのため、
「日本だから医療費は安い」
と決めつけず、
旅行保険などで備えておくことが大切です。
デジタルノマドビザなら、保険条件はさらに重要
ここは、
デジタルノマドとして日本へ来る人には特に重要です。
日本のデジタルノマド向け在留資格では、
民間医療保険への加入が必要です。
入管の公式情報では、
日本滞在中の
死亡・負傷・疾病
を補償する保険で、
さらに、
負傷・疾病の治療費用について1,000万円以上
の補償が必要とされています。
また、保険期間は、
日本で予定している滞在期間に対応している必要があります。
クレジットカード付帯保険でも、
条件を満たしていることを証明できれば、
利用できる場合があります。
つまり、
デジタルノマドビザを利用する場合は、
単純に
「旅行保険に入った」だけではなく、
ビザの保険条件を満たしているか
まで確認する必要があります。
キャンピングカーの保険は別に考える
ここも、
キャンピングカーで日本を旅する人には重要です。
旅行保険に入っているから、
キャンピングカーの事故も全部補償される、
とは限りません。
キャンピングカーをレンタルする場合は、
レンタカー会社側の補償制度も確認しましょう。
例えば、
対人補償
対物補償
車両補償
免責額
ロードサービス
などです。
つまり、医療・旅行保険と、
キャンピングカーの自動車保険・レンタカー補償は、
別々に確認するのが基本です。
では、どんな保険を選べばいい?
ここで、
「結局どの保険がいいの?」と思うかもしれません。
でも、誰にでも同じ保険が一番いい、
とは限りません。
例えば、
短期旅行者
日本に1~2週間。観光が中心。
↓
海外旅行保険を検討。
中期ノマド
日本に1~数か月。
仕事をしながら、
地域を移動する。
↓
海外旅行保険だけでなく、
デジタルノマド向け保険も比較。
複数国を移動するノマド
日本だけではなく、
他の国にも移動する。
↓
複数国をカバーするノマド向け保険も候補。
保険料だけで選ばない
Alexは、
「安い保険ならいい」と考えていました。
Mariaは、
「キャンピングカー生活だから、事故やアクティビティも確認しよう」
と考えました。
Danielは、
「日本だけなのか、
その後も海外へ移動するのか」
まで考えました。
3人とも、考え方は違います。
でも、
共通していることがあります。
それは、
自分の旅行スタイルから保険を選んでいること。
です。
日本へ来る前の保険チェックリスト
最後に、出発前に確認しておきたい項目をまとめます。
□ 日本が補償対象
□ 滞在期間をカバー
□ 治療費の補償額を確認
□ 入院・手術の補償を確認
□ 救急搬送の補償を確認
□ キャッシュレス診療の有無を確認
□ 持病・既往症の条件を確認
□ アクティビティの補償を確認
□ 緊急連絡先を保存
□ 保険証券をスマートフォンに保存
□ キャンピングカーの補償を別に確認
□ デジタルノマドビザの場合は、
1,000万円以上の治療費補償など、
必要な条件を満たしているか確認
保険は「使わない」のが一番いい
日本に来て、
一度も病院に行かなかった。
事故もなかった。
何もトラブルがなかった。
それなら、
「保険料、もったいなかったかな?」
と思うかもしれません。
でも、
それは良いことです。
保険は、
使うためだけではなく、
万が一のときに、日本での生活を続けるための備え
でもあります。
キャンピングカーの中で、
パソコンを開く。
仕事をする。
次の目的地を決める。
そんな普通のノマド生活を、
できるだけ安心して楽しむために。
日本へ来る前に、
一度だけ、自分の保険を確認しておきましょう。
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