日本に何を持っていく?
デジタルノマドの長期滞在荷物術
日本で数か月暮らしながら仕事をする。
そう決めたとき、
「何を持っていけばいいんだろう?」
と悩む人は多いと思います。
短期旅行なら、
「足りなければ現地で買えばいい」
と考えられます。
でも、1か月、3か月、
あるいはそれ以上の長期滞在になると話は変わります。
洋服。パソコン。仕事道具。洗面用品。薬。カメラ。充電器。趣味の道具。
「日本で生活するんだから、
普段使っている物を全部持っていこう」
そう考えてしまいます。
ところが、
キャンピングカーで日本を旅するデジタルノマドにとって、
荷物が多すぎることは大きなストレスになります。
今回は、
「何を日本まで持ってくるのか」
「何を日本で買うのか」を分けながら、
長期滞在の荷物を考えてみます。
最初の失敗は「全部持ってくる」ことだった
初めて日本で長期滞在する人ほど、
「日本で必要になるかもしれない」
という理由で、荷物を増やしてしまいます。
お気に入りの洋服。予備の靴。大量の洗面用品。調理用品。
タオル。洗剤。日用品。
そして、「仕事で使うかもしれない」という機材。
スーツケースを開けると、
いつの間にか荷物でいっぱいです。
さらにキャンピングカーを借りて、
そこへスーツケースを積み込む。
すると、
「あれ?車の中に座る場所がない……」
ということにもなります。
これは長期滞在では意外と重要な問題です。
初心者ノマド|
まずは「絶対に必要な物」だけ
初めて日本でデジタルノマド生活をするなら、
最初から完璧な生活用品を揃える必要はありません。
まず、
日本に到着したその日から必要な物を優先します。
最初から持っていきたい物
・パスポート
・必要な入国・滞在関係の書類
・財布・クレジットカード
・スマートフォン
・パソコン
・パソコンの充電器
・スマートフォンの充電器
・必要な変換アダプター
・仕事に必要な最低限の機材
・常用している薬
・メガネ・コンタクト用品
・数日分の着替え
・最低限の洗面用品
このあたりは、
「日本に着いてから買えばいい」
とは考えないほうが安心です。
特に、
仕事に必要な物と、普段の生活に欠かせない物
は優先順位を上げます。
デジタルノマドの最重要荷物は「仕事道具」
観光旅行とデジタルノマドの大きな違いは、
仕事をしながら旅をすることです。
そのため、
洋服を1着減らすより、
仕事に必要な機材を優先したほうがいい場合があります。
仕事道具のチェック
・ノートパソコン
・電源アダプター
・スマートフォン
・スマートフォン用充電器
・モバイルバッテリー
・必要なUSBケーブル
・マウス
・イヤホン・ヘッドセット
・外付けSSDなどのバックアップ機器
・必要ならカメラ
・必要ならマイク
・必要なら小型キーボード
ただし、
「念のため持っていく」機材には注意してください。
例えば、
「このカメラも使うかもしれない」
「このレンズも必要になるかもしれない」
「予備のパソコンもあったほうが安心」
と増やしていくと、
あっという間に荷物が増えます。
長期ノマドでは、
毎週使う物なのか?
と考えてみるのがおすすめです。
中級ノマド|キャンピングカーでは
「荷物の量」が生活を変える
キャンピングカーで生活する場合、
荷物の量はさらに重要になります。
ホテルなら、
スーツケースを部屋の隅に置いておけば済みます。
しかし、
キャンピングカーは違います。
生活空間そのものが限られています。
荷物が多いと、
・ベッドに荷物を置く
・座席に荷物を置く
・通路に荷物を置く
・収納スペースがなくなる
という状態になります。
最初は我慢できても、
数週間するとかなりストレスになります。
「持ってくる物」と
「日本で買う物」を分ける
ここが、
長期滞在の荷物を軽くする最大のポイントです。
すべてを海外から持ってくる必要はありません。
日本では、
100円ショップ、ドラッグストア、スーパー、ホームセンター、
家電量販店など、
日用品を購入できる場所がたくさんあります。
JNTOも、
日本には100円ショップが各地にあり、
靴下や日用品など幅広い商品を購入できると案内しています。
ドラッグストアでも化粧品や洗面用品などを購入できます。
だから、
「日本で買える物は、無理に持ってこない」
という考え方ができます。
日本で買いやすい物
日用品
・洗濯用品
・掃除用品
・スポンジ
・ゴミ袋
・収納用品
・タオル
・ハンガー
・小さな調理用品
洗面用品
・シャンプー
・コンディショナー
・ボディソープ
・歯ブラシ
・歯磨き用品
・ティッシュ
・トイレットペーパー
キャンピングカー生活用品
・収納ボックス
・小さなフック
・洗濯ネット
・小型の掃除用品
・簡単な調理用品
・日常的に使う消耗品
こうした物は、
日本に到着してから必要な分だけ買う方法があります。
「最初の3日分」と
「長期生活用品」を分ける
長期滞在の荷物を考えるとき、
すべてを最初から揃える必要はありません。
おすすめなのが、
「到着直後に必要な物」と
「生活が始まってから必要な物」を
分ける方法です。
到着直後
・スマートフォン
・財布
・パスポート
・仕事道具
・着替え
・最低限の洗面用品
・必要な薬
・充電器
生活開始後
・収納用品
・洗濯用品
・調理用品
・掃除用品
・追加の衣類
・キャンピングカー用品
このように分けると、
最初の荷物をかなり減らせます。
ベテランノマド|
「1軍・2軍・現地調達」に分ける
長期滞在に慣れてくると、
荷物を3つに分類するとかなり楽になります。
1軍|絶対に持っていく
日本に到着した瞬間から必要な物です。
・パスポート
・スマートフォン
・パソコン
・仕事道具
・財布
・カード
・必要な書類
・必要な薬
・メガネなどの必需品
・充電関連
これは、
なくなったら生活や仕事が止まる物です。
2軍|できれば持っていく
なくても生活はできますが、
自分にとって快適になる物です。
例えば、
・お気に入りのイヤホン
・小型カメラ
・普段使っているマウス
・お気に入りの衣類
・仕事用の小物
・趣味の道具
ここは、「本当に数か月使う?」と考えてみます。
3軍|日本で買う
これは、
日本到着後に必要になったら購入します。
・洗剤
・収納用品
・掃除用品
・タオル
・調理用品
・消耗品
・キャンピングカー生活用品
こうするだけで、
「念のため」の荷物がかなり減ります。
洋服は「日本の季節」を考えて持っていく
長期滞在では、
洋服も荷物を増やす原因になります。
特に日本は、
北海道と沖縄では気候が大きく違います。
同じ日本でも、
季節によって必要な服装が変わります。
例えば、
夏の北海道を中心に滞在するなら、
「日本は夏だから半袖だけ」
では少し危険です。
北海道では、
夏でも朝晩に気温が下がることがあります。
そのため、
・半袖
・長袖
・薄手の上着
・長ズボン
など、温度差に対応できる服を少し用意しておくと安心です。
逆に、
「寒くなるかもしれないから冬服を大量に持っていく」
必要はありません。
必要になれば、
日本で購入するという選択肢もあります。
「お気に入り」を全部持ってこない
長期滞在で意外に困るのが、
お気に入りの物を持ち込みすぎることです。
例えば、
お気に入りの服を10着。
靴を4足。
バッグを3個。
趣味の道具を大量に。
もちろん、
それが旅の楽しみなら持ってきても構いません。
ただ、
キャンピングカー生活では、
収納スペースそのものが生活の快適さにつながります。
「お気に入りだから持ってくる」
ではなく、
「日本での生活に本当に必要か?」
で考えてみるのがおすすめです。
「日本で買えばいい」は、
かなり強い
海外から日本へ来ると、
「日本では何でも高いのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
もちろん商品によって違います。
しかし、
日本には100円ショップや
ドラッグストア、スーパー、ホームセンターなど、
日常生活用品を購入できる場所があります。
そのため、
小さな日用品を大量にスーツケースへ詰め込んでくるより、
必要になったときに日本で購入する
という方法が使えます。
特にキャンピングカー生活では、
「今必要な物だけ買う」
くらいがちょうどいい場合があります。
ただし「日本で買わないほうがいい物」もある
ここは重要です。
すべてを日本で調達すればいいわけではありません。
特に、
自分の仕事に絶対必要な物
は日本で簡単に手に入るとは限りません。
例えば、
海外仕様の専門機器。
特殊なパーツ。
特定のメーカーの仕事道具。
自分にしか合わない機材。
普段使っている特殊なケーブル。
こうした物は、
「日本で買えばいい」
と思って持ってこないと、
後から困る可能性があります。
薬や自分専用の物は事前確認
薬や医療関係の商品についても、
「日本で同じ物を買えばいい」
とは限りません。
海外で普段使っている物が、
日本で同じ商品名で販売されているとは限らないからです。
また、日本への持ち込みには規制がある医薬品などもあります。
そのため、
普段使っている薬を持ってくる場合は、
渡航前に日本の規制を確認することが大切です。
「いつもの薬だから大丈夫」
と考えず、
長期滞在なら早めに確認しておきましょう。
税関も「大量に持っていく」なら確認する
個人使用の衣類や仕事道具などは
旅行者の携帯品として扱われる場合があります。
一方で、
販売目的の商品や大量の商品などは、
一般的な旅行者の手荷物とは扱いが異なる場合があります。
「自分で使うだけだから大丈夫」
と決めつけず、
大量の機材や商品を持ち込む場合は、
日本の税関の最新情報を確認しておきましょう。
日本税関では、
入国時の携帯品・別送品について申告が必要で、
Visit Japan Webを利用した電子申告も案内されています。
長期ノマドの荷物チェックリスト
最後に、日本へ出発する前にチェックしてみましょう。
絶対に忘れたくない物
□ パスポート
□ 必要な滞在関係書類
□ スマートフォン
□ パソコン
□ パソコン充電器
□ スマートフォン充電器
□ 必要なケーブル
□ クレジットカード
□ 現金
□ 必要な薬
□ メガネ・コンタクト用品
□ 仕事に必要な機材
数日分あればいい物
□ 下着
□ 靴下
□ Tシャツ
□ 長袖
□ 長ズボン
□ 上着
□ 洗面用品
□ 最低限の生活用品
日本で買える物
□ 洗剤
□ 掃除用品
□ タオル
□ 収納用品
□ ゴミ袋
□ スポンジ
□ 調理用品
□ その他の消耗品
荷物を減らす最後の質問
スーツケースを閉める前に、
一つずつ、
この質問をしてみてください。
「これは日本で買えない?」
買えるなら、持っていかない。
そして次に、
「これは毎週使う?」
使わないなら、持っていかない。
最後に、
「これがなくなったら仕事や生活が止まる?」
止まるなら、持っていく。
この3つだけでも、
荷物の量はかなり変わります。
キャンピングカー生活は「荷物を減らすほど自由になる」
長期のデジタルノマド生活では、
荷物が多いことが安心とは限りません。
むしろ、荷物が多いほど、
移動が大変になります。
キャンピングカーなら、
収納スペースが限られています。
荷物が少なければ、
車内が広く使えます。
探し物も減ります。
荷物を積み直す時間も減ります。
そして、
「今日はここに泊まろう」
と思ったときに、
すぐに移動できます。
これこそ、キャンピングカーで暮らすデジタルノマドの大きなメリットです。
まとめ|日本に持っていくのは「生活全部」ではない
日本で数か月暮らすからといって、
日本での生活に必要な物を全部海外から持ってくる必要はありません。
考え方はシンプルです。
日本に持ってくる物
→ 仕事に必要な物
→ 日本ですぐに手に入りにくい物
→ 自分にとって絶対に必要な物
日本で買う物
→ 日用品
→ 消耗品
→ 収納用品
→ キャンピングカー生活用品
このように分けます。
初心者のうちは、「足りなかったらどうしよう」
と考えて荷物が増えます。
でも、日本で生活することに慣れてくると、
「必要になったら日本で買えばいい」
という考え方に変わってきます。そして、
ベテランのノマドになるほど、
「何を持っていくか」より「何を持っていかないか」
を考えるようになります。
長期の日本滞在。
そしてキャンピングカー生活。
スーツケースいっぱいの荷物を持ってくるより、
少し余裕を残して日本へ来てみてください。
その余裕が、
日本を自由に旅するための
「空間」になるかもしれません。

