北海道の「何もない」が最高だった|静かに暮らすデジタルノマドの道北旅
北海道でデジタルノマドをするなら、
「有名な観光地を全部回らなければ」
と思っていませんか?
札幌、富良野、美瑛、小樽、函館。
北海道には魅力的な場所がたくさんあります。
でも、長く暮らしながら仕事をするなら、
私はむしろ、
「何もない場所」こそ面白い。
そう感じるようになりました。
今回紹介したいのは、
北海道の北側に広がる道北です。
稚内へ向かう道。
牧草地。原野。遠くに見える海。
ほとんど車が走っていない道路。
そして、
「ここには何があるんだろう?」
と思ってしまうほど、何もない場所。
観光だけを目的にすると、
少し物足りなく感じるかもしれません。
でも、
デジタルノマドとして暮らすなら、
この「何もない」が大きな魅力になります。
道北は「観光する場所」ではなく「暮らす場所」だった
道北と聞くと、
「日本最北端の稚内」
を思い浮かべる人が多いでしょう。
もちろん稚内には、
宗谷岬や白い道など、
有名な景色があります。
しかし、道北の魅力は、
有名な観光スポットだけではありません。
むしろ、
観光スポットと観光スポットの間にある時間
に魅力があります。
車を走らせても、しばらく何もない。
コンビニもない。
大きな建物もない。
信号もほとんどない。
ただ、
空と大地が広がっている。
そんな時間が続きます。
観光旅行なら、
「次はどこへ行こう?」
となります。
でもデジタルノマドなら、
「今日はここで仕事をしよう」
と考えられる。
この違いは意外と大きいのです。
初心者ノマド|
「何もない」が怖かった
初めて北海道で長く過ごす人にとって、
道北は少し不安かもしれません。
「本当に何もないけど大丈夫?」
「買い物はできる?」
「インターネットは?」
「仕事できる場所はある?」
そんな心配が出てきます。
これは当然です。
旅行なら、
困ったら次の街へ行けばいい。
でも仕事をしながら生活するなら、
生活インフラを考えなければいけません。
そこで初心者ノマドには、
いきなり人里離れた場所に行くことをおすすめしません。
まずは、
町を拠点にして、周辺の「何もない場所」へ出かける
くらいがちょうどいい。
例えば稚内を拠点にして、
午前中は仕事。
午後から少し車を走らせる。
そんな過ごし方です。
稚内の夏は短いものの、
爽やかな風が吹き、
7月・8月の平均気温はそれぞれ19.2℃、20.8℃とされています。
暑さが苦手な人にとっては、
仕事をする場所としても魅力があります。
ただし、
北海道だから絶対に涼しい、
とは考えないこと。
夏でも気温が上がる日はあります。
また道北は風の影響を受けやすいため、
気温だけでなく体感温度も意識したい場所です。
中級ノマド|
キャンピングカーだから「何もない」が楽しくなる
ここから、
道北の魅力が一気に変わります。
キャンピングカーで移動できるなら、
「何もない場所」が、
目的地になるからです。
朝、目を覚ます。
カーテンを開ける。
そこには、広い空。牧草地。遠くの山。
そして、
ほとんど人がいない。
ホテルの窓から見る景色とは、
少し違います。
「今日はどこへ行こう?」ではなく、
「今日はどこで仕事をしよう?」
という感覚になってきます。
道北では「移動しない日」も旅になる
デジタルノマド生活では、
毎日移動する必要はありません。
むしろ、
毎日移動すると疲れます。
午前中は仕事。
昼ご飯を食べる。
午後も仕事。
仕事が終わったら、
少し散歩する。
夕方、空が赤くなる。
そして、
静かな場所で夜を過ごす。
それだけ。
観光地を何か所も巡っていないのに、
「今日は北海道にいた」
という実感があります。
これが、
キャンピングカーで暮らすノマドの面白さです。
道北の「何もない」は、
本当に何もないのか?
もちろん、
本当に何もない場所もあります。
だからこそ、
準備は必要です。特に大切なのが、
① 食料
② 水
③ 燃料
④ 通信環境
⑤ 電源
です。
「次のコンビニがすぐある」
と思って走っていると、
なかなか出てこない。
それが道北です。
だから、町を出る前に、
ある程度の買い物を済ませる。
ガソリンも余裕を持って入れる。
仕事がある日は、
通信環境も確認しておく。
これだけで、
「何もない」が、「何もないから快適」
に変わります。
ベテランノマド|
「何もしない時間」を楽しめるようになる
ベテランになると、
旅の目的が少し変わってきます。
最初は、
「有名な場所へ行きたい」と思います。
次は、
「知らない場所へ行きたい」になります。
そして最後には、
「何もしない場所に行きたい」となる。
これ、デジタルノマドあるあるかもしれません。
仕事をしながら旅をしていると、
移動そのものが負担になります。
荷物をまとめる。
車を運転する。
次の場所を探す。
買い物をする。そして、
また仕事をする。
これを毎日続けると、
旅なのに疲れてしまいます。
だから、道北のような場所で、
数日間ゆっくり過ごす。
それが意外と贅沢なのです。
「何もない」から仕事に集中できる
道北で感じた魅力のひとつが、
誘惑が少ないこと。
都会にいると、
カフェがあります。
ショッピングがあります。
イベントがあります。
観光地があります。
「ちょっと見てみよう」が、
一日になってしまうこともあります。
でも、何もない。
だから、仕事をする。
仕事が終わったら、外を見る。
それだけ。
この単純さが、意外と心地いい。
デジタルノマドは、自由だからこそ、
自分で時間を管理しなければいけません。
「何をするか」だけではなく、
「何をしないか」
も重要になります。
道北で感じる「北海道らしさ」
道北には、
北海道らしい景色がたくさんあります。
広い道路。牧草地。風に揺れる草。遠くに見える山。海。原野。
そして、
地平線まで続いているように感じる空。
稚内周辺では、
宗谷丘陵の独特な地形や、
ホタテの貝殻を利用した「白い道」など、
道北ならではの景観を見ることができます。
でも、私が一番好きなのは、
有名な観光スポットではありません。
その途中にある、
名前も知らない景色。
車を止めて、
しばらく眺める。写真を撮る。
そして、また走り出す。
そんな時間です。
道北ノマドは「観光地を避ける」という選択
北海道旅行というと、
人気観光地を中心に予定を組みがちです。
でも、デジタルノマドなら、
少し考え方を変えてみてもいい。
人気の場所ではなく、
人が少ない場所を選ぶ。
有名なホテルではなく、
静かに過ごせる場所を探す。
観光客が集中する時間を避ける。
そして、「観光する日」と
「仕事をする日」を分ける。
これだけでも、
北海道での暮らし方がかなり変わります。
道北で失敗して、少しずつわかったこと
最初から完璧なノマド生活ができる人は、
それほど多くありません。
「今日はここまで行こう」
と予定を詰め込みすぎる。
仕事の時間がなくなる。疲れる。
そして、翌日は仕事にならない。
そんなこともあります。
そこで、少しずつ考え方を変える。
1日に全部やろうとしない
移動日と仕事日を分ける
食料を早めに確保する
通信環境を確認する
何もないことを不便だと思わない
このあたりを意識すると、
道北の旅がかなり楽になります。
「何もない」は、
不便ではなく余白だった
以前は、何もない場所を見ると、
「ここで何をするんだろう?」
と思っていました。
でも、
デジタルノマドになってみると、
少し見方が変わります。
何もないから、仕事ができる。
何もないから、静かに考えられる。
何もないから、景色を見る時間ができる。
何もないから、人と比べなくていい。
そして、
何もないから、自分の時間が戻ってくる。
そう考えると、
「何もない」は、欠点ではありません。
余白だったのです。
初心者・中級者・ベテランで楽しみ方は違う
道北のデジタルノマド生活は、
経験によって楽しみ方が変わります。
初心者ノマド
まずは稚内などの町を拠点に。
通信・買い物・燃料など、
生活に必要なものを確認しながら、
周辺を楽しむ。
中級ノマド
キャンピングカーで、
少しずつ人の少ない場所へ。
移動日と仕事日を分けて、
「暮らす旅」に近づけていく。
ベテランノマド
目的地を決めすぎない。
仕事をしながら、
気に入った場所に数日滞在する。
そして、
「今日は何もしない」という日を、
旅の予定に入れる。
道北は「観光する北海道」ではなく
「暮らす北海道」
北海道には、
派手な観光地がたくさんあります。
でも、長く滞在するなら、
それだけでは疲れてしまう。
だからこそ、
道北のような場所が面白い。
朝から観光しなくてもいい。
有名スポットを全部回らなくてもいい。
ただ、
静かな場所で仕事をする。
仕事が終わったら、
夕方の空を見る。
少し車を走らせる。
お腹が空いたら、
町で買い物をする。
そして、
また静かな場所へ戻る。
そんな生活ができます。
北海道の「何もない」が、最高だった
デジタルノマドにとって、
旅の価値は、
「どれだけ観光地を回ったか」
ではないのかもしれません。
どれだけ、
自分らしく時間を使えたか。
それも、旅の大切な価値だと思います。
北海道の道北には、何もない場所があります。
でも、本当は何もないわけではありません。
そこには、広い空があって、風があって、
海があって、大地があって、静かな時間があります。
そして、
その静かな時間の中で、
仕事をする。ご飯を食べる。景色を見る。眠る。
また次の日を迎える。
それだけでいい。
観光地を追いかける旅から、
暮らすように旅するスタイルへ。
もし北海道でデジタルノマドをするなら、
一度くらい、「何もない道北」
を目的地にしてみてください。
きっと、最初は少し不安になります。
でも、慣れてくると、
その「何もなさ」が、
だんだん好きになってきます。
そして最後には、
こう思うかもしれません。
「何もないって、こんなに贅沢だったんだ。」

